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震災伝承スタディツアー2025ご報告

9月9日、未来図書館で活動するサポーター達と陸前高田市に震災伝承スタディツアーに行ってまいりました。陸前高田市には、かつて岩手大学の学生時代に、未来図書館の長期インターンとして活動を支えてくれた大坂君と麻緋ちゃんが大活躍されています。お忙しい中、駆けつけて下さって、後輩たちに語ってくれた中学時代の被災体験などなど、学生とサポーターが学んだ感想をぜひご覧ください↓

★★岩手大学教育学部4年 村中咲心さん

私自身、これまで被災地を訪れ学ぶ機会はあったものの、今回の震災スタディーツアーを通じてもなお知らない現実が多いことを痛感した。特に大坂さんのお話から、報道の背後には想像を超える厳しい状況があったことを知った。当時、中学生であった大坂さんは、明日が来ることへの不安を抱きながらも、がれきの撤去や避難所での手伝いなど地域のために行動していた。その姿に感銘を受け、生きることの困難さと尊さを改めて実感した。支えられて今を生きていることに感謝しながら、社会に貢献できる存在を目指したい。

★★盛岡大学文学部社会文化学科4年 佐々木澪耶 さん

私は秋田県の沿岸部出身で、身近に海がありました。震災が起こるまで私は海の豊かさや美しさが好きでした。しかし、自然の残酷さを改めて実感しました。太平洋側の地域は14年前に震災で被災し、人々がこれまで復興に向かってきたことを陸前高田で目にしました。自然は豊かだけでなく、時に人間の文明に牙を向くことを忘れてはなりません。しかし、人間は忘れてしまういきものであり、時が経つにつれて震災を知らない世代が増えていきます。この出来事を伝承し、命を守ること・命は尊いものであることを伝えて行かなければならないと考えさせられる時間でありました。

★★盛岡大学文学部社会文化学科4年 池田琉菜さん

私はテレビなどで当時の様子を観たことはありましたが、実際に被災した方の声は、今日はじめて耳にしました。お話の中にあった保護者の方がなかなか迎えに来ない子供たちのことを考えるといたたまれない気持ちになりました。また、三陸には東日本大震災の他にも震災が4回来ていたことを初めて知ることができました。少しの揺れでも油断せずに命を守る行動を取ることが必要だと再確認しました。陸前高田は被災地でありこの場所から多くのことを学ぶことは大切なことだと思います。その上で、陸前高田の多くの魅力をもっと多くの人に知ってもらいたいと思っています。

★★盛岡大学文学部日本文学科4年 大見彩羽さん

私は昨年に引き続き2回目のツアー参加となりました。足を運ぶ毎に、自分の実体験でなくても自分事として鮮明に震災の様子を捉えることができ、当時のことを深く学ぶことができます。命や人生、過去や将来、家族や仲間など漠然と言いますが、私はそれぞれの在る形は自分の中にこそ答えがあり、答えを探す途中にゴールは無くても自分らしく”生きて”いければそれは素晴らしいことであると考えました。これはこれから人生を歩む中でとても大きな実りとなったと感じています。これから何があっても前を向いて力強く生きていこうと思います。

★★岩手大学教育学部4年 新井田彩那 さん

私は大学に入学するまで北海道で暮らしていたため、東日本大震災についてはテレビなどを通して知ることはあっても、実際に被災地を訪れ、被害の跡を見たり被災された方から直接お話を伺う機会はほとんどなかった。今回現地で学ぶ中で、震災では多くの人や物が犠牲となったことを改めて実感した。特に大坂さんのお話から、震災当時の中学生たちがどのような思いで日々を過ごしていたのかを知り、大きな衝撃を受けた。
このスタディツアーで学んだことを、私たちは後世に伝えていくとともに、常に災害への備えを大切にしていきたいと感じた。

★★岩手県立大学総合政策学部2024年度卒業 現 キーウェア東北株式会社 佐々木渉さん

今回、震災伝承スタディツアーをきっかけに私は2年ぶりに陸前高田市を訪れた。社会人になり、物事に対する感じ方も少し変化したように思える。
ツアーに参加した学生たちはメモを取り、写真を撮り、真摯に震災の記録、象限に向き合っていた。彼らの真剣な様子は2年前に陸前高田市を訪れた自分たちの姿と重なるように見えた。同時に、かつての自分たちは本当にありがたい経験をさせていただいたと感じた。
2年前の私は、震災によって引き起こされた被害や当時を生き延びた人たちの証言などを「現実」で学ぶことの重要性に着目していたが、仮にこのツアーがなければそのような考えに至らず、更にそれを文字に起こす機会もなかっただろう。そのため、多感な学生の時期に震災について学ぶ機会を与えていただけるのは非常にありがたい。社会人という立場から、彼らを見ていると改めてその事実に気づかされた。未来図書館のみなさん、本当にありがとうございました。

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