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2009年11月06日(Fri)

受け皿作り


久しぶりの投稿です。いやほぼ3年ぶりなので久しぶりなんてもんじゃないですね(汗)。今年は理事長を交代していただいたこともあり、まだふぬけ状態です。
先頃高卒の就職内定率が出ましたが岩手県も39.6%という驚くほど低い数字でした。半分以上の生徒の行き先がまだ決まっていないのです。本来なら就職先も決まり将来のことをあれこれ思いめぐらす時期なのに。まだ内定をもらえていない生徒のことを考えるとなんとも可哀想でなりません。働く受け皿を増やすことが我々先輩社会人の責務だと改めて感じています。「老兵は働く場所を譲るべきか」なんてことも考えます。
たまたまですが、この12月から横浜で岩手県産品を扱う店を開くことにしました。今東京ではアンテナ・ショップが注目を集めていますが、横浜でも成功させたいと準備を進めているところです。岩手のものが横浜で売れ、それに応じるために岩手で雇用が生まれたらいいな。(久保)



カテゴリ: 理事コラム 投稿者: riji

2008年04月12日(Sat)

バックキャスティング的キャリア教育


■求人数が多い場合のキャリア教育の難しさ

下の投稿に引き続き、今年度の状況を紹介します。

現在20名程度の就職希望者に対して約600社の求人があります。会社数だけで30倍、求人人数で見ると40倍程度の倍率でしょうか。昨年度の傾向で考えますと地元企業の求人活動が4月頃から始まりますので、9月あたりまでには現在の約2倍程度の求人数になり、学生1人に対し会社数でみた求人倍率は60倍程度になると見積もっています。

では進路指導(キャリア教育)は、さぞかし楽ではないかと思われるかもしれません。
実情はその逆です。

少ない求人数の場合は、学生は心に決めた産業分野や就業イメージが描けました。
つまり、比較的素朴な業務活動や技術者人生、それは卒業した先輩達が語るような内容ですが、その事例を紹介し抽象的な励ましで、進路指導が可能でした。中にはジョブカフェ等で指導するようなニート・フリータ的無気力状況の支援教育もありましたが、技術系学校ではその事例は少ないです。

すごい求人数の場合には、逆に就業イメージがぼやけてきます。

一方では地域企業への就業も期待され、いろいろ工夫して指導するのですが、その場面で学生から多く求められる指導内容は「未来社会の有りさま」です。

この状況はいつまで続くのか。
この状況のもたらす地域経済や社会構造がどうなるか。そうした質問が多くなります。
一方で国際分業関係のビジョンに対するアドバイスも求められます。

この場面でのキャリア教育は、未来社会のビジョン提起とそこに向かうためのバックキャスティング的な戦略のコメントを行うことになります。

例えば現在、北上川流域圏の企業進出、自動車と半導体分野ですが、この先はどうなるのか、そうした疑問が学生から投げかけられてきます。

皆様ならどう回答するのでしょうか。

一般論としては下の書き込みで示した企業内地域分業や地域の構造的下請けの話、また生産調整に入った場合のリスクの話など都市地理学や経済学に関する話を紹介しますが、いずれ近年の自動車と半導体の勢いは、岩手にとっては未曾有の出来事です。

こうした傾向や東北経済産業局のデータを見ながら、おそらくこの地域に居住すれば、こうした階層的下請け構造の展開により独特な地域コミュニティが見込まれるなどと、まるでシムシティのような感覚で予想を行い、就業イメージやこれからの人生を語り、地域社会の有り様を作り上げて、学生(また保護者の皆様)に納得してもらうのです。

近場なら少しはイメージがつかめますが、いきなり米国や欧州の企業に話が飛ぶことがあり、(こういう学生は保護者含めたいていその国に行っています)私も東アジアはだいたい状況がわかりますが、日本企業の役目や帰国子女の問題等々を話すこともあります。就職してすぐ外国勤務した卒業生もおりますが、良いことばかりではありません。

こうした話が学生一人に1~2時間ぐらい個別に行い、就職希望地や産業分野それぞれに対して次々に説明し、就職活動に向かわせる。そんな指導がここ毎日続いています。(佐藤)


カテゴリ: 理事コラム 投稿者: riji

2007年05月13日(Sun)

【理事コラム】地域格差


私は技術系学校で進路指導の業務を行っています。
今年は団塊世代の退職のためか、求人が多いですね。
現在、私の学科30数名の就職希望者に約550社の求人がきています。
求人企業の勤務地は首都圏や中部工業地帯が大部分です。
地域の企業も求人に熱心ですが、残念ながらあまり希望者がおりません。
学生や保護者は殆ど首都圏の企業への就職を希望しています。

昨今の地域進出企業は、企業内地域分業と呼ぶそうですが、低賃金労働を基礎とした階層的下請け構造があり、本社の指示に左右される脆弱な存在となっています。かつての企業城下町のような一体感や連帯感がなくなってきました。そのこともあり学生や保護者には地域企業に対する不信感があるようですね。

保護者は、まず首都圏の企業に就職させ、機会があったら故郷に戻ればいいと考えているようです。しかしその期待は甘いです。経験では、希望通りにUターンした例は稀です。

県内の学校も、おそらくこれと同じ傾向ではないでしょうか。
この傾向が一般的になると極端な過疎化が避けられないでしょう。

私は地域産業の振興を心から願っています。
しかし現在、地域に残留することは、親や地域コミュニティの世話をすることになり、結婚など普通に生活を送る面でリスクが高いのです。
親孝行で真面目、かつ地域を愛し素朴な価値観をもつ子どもほど、貧乏くじをひくという状況です。こんな状況は異常ではないでしょうか。

この哀しい状況を、学校では最後のキャリア教育となる進路指導の場面で、学生や保護者と語ることが多いのです。

一方で多くのブランド企業からの求人情報に沸き、他方で愛する家族や地域を去る若者の後姿に、地域格差の影を見ております。(佐藤)


カテゴリ: 理事コラム 投稿者: riji

2007年05月07日(Mon)

【理事コラム】ふさわしい場所


私は炊飯器を持っていない。その代わり、南部鉄器のごはん釜を愛用している。これが本当に優れもので、短時間で炊けるし、しゃもじを入れた時のふわっとしたご飯の感触が全然違うのだ。漆器も大好きで、下手な料理を盛り付けてもなんだかワンランクアップしたような出来栄えになる。何よりぬくもりがいいし、壊れても修理をしてもらえばずっと使える。岩手には本当にいい生活の道具がいっぱいあるなあと実感している。だが、先日、これらの道具がデパートでうやうやしく陳列されている様子を見たら、なんだか飾りの「美術品」のようだった。道具はやはり使われてなんぼ。どこか生活のにおいがしないと、そのよさはなかなか伝わりにくい。本領をうまく発揮できる場所を見つけるということは、人間もモノもなかなか難しいとあらためて思う。いや、本当はどこでも実力を出せてこそ「本物」なのかもしれない。そんな自問自答をしながら、今日も新天地の東京をさまよっている。 (神田)


カテゴリ: 理事コラム 投稿者: riji

2007年04月17日(Tue)

【理事コラム】全ての存在は響き合っている


 このタイトルは、龍村仁監督の映画「地球交響曲第六番」のテーマです。
 龍村監督は、これまでの五つの作品を通じ、科学者や芸術家、探検家そして宗教家の言葉を借りながら、あらゆる生命体のつながりについて静かに語ってきました。我々、岩手県人にとってそれは、宮沢賢治の宇宙観に通じるものであり、また、自然界の森羅万象に神を見ていた縄文人から受け継いだDNAに響いてきます。  未来図書館が講師でお招きした前田千香子さんが「お茶を飲むことは茶樹を育てた環境と私の体が出会うこと」とおっしゃっていますが、ほんとにそのとおりだと思います。世界を理解するには知識や五感では足りません。体が本能的に感じる感覚や、直観である第六感を研ぎ澄ませておくことが求められます。で、一番早いのは言葉ではなく映像や音楽。
 第六番の出演者はミュージシャンです。ビートルズのジョージハリスンの師匠であるラヴィ・シャンカールと娘のアヌーシュカ。ピアニストのケリーヨスト。サックスのポール・ウィンター。日本からは奈良裕之、長屋和哉などの面々。ヒーリングミュージックやアンビエントミュージックの範疇におさまりきれないアーチストが「虚空の音」を奏でます。
 ・・ということで、盛岡での上映は6月30日にマリオスで。当日は龍村監督と宇宙物理学者の佐治晴夫氏とのトークショーもあります。是非、ご覧になってください。(宇部)



カテゴリ: 理事コラム 投稿者: riji

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